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2022.02.08『社長のお悩み相談室』を始めました。


~ 社長のお悩み相談室(資金繰り編) 資金繰り管理をしたいのだか、大変そうで時間がない。良い方法はないか? ~


皆さま

こんばんは。
東京と長野県佐久市の2拠点で事業を行なっている代表の荷山です。

今後、『社長のお悩み相談室』ブログに掲載していきます。


第一回目は、資金繰り管理です。
こちらは、実際にお客様(社長)から質問された内容です。

【質問】
資金繰り管理をしたいのだが、大変そうで時間がない。良い方法はないか?

(経緯)
社長を引き継いで、先代からの資金繰り管理が細かくて難しく時間がかかり、現状からこの管理方法ではやれる時間がない。
また、資金繰り管理をするのは初めてのため、もっと時間を要しないで簡単に管理できる方法があると助かるのだが・・・。

<回答>
オススメは、試算表から作成できる間接法の資金繰り表が良いと思います。
こちらは、試算表から作成できるので、わざわざ資金繰り表のために個別に作成せずとも、月々の試算表の数字から転記すれば資金繰り表も作成できます。
このとき、Excelで作成するので、試算表データをExcelに貼り付ければ自動転記で資金繰り表が作成されます。

資金繰り表は、直接法と間接法があります。
直接法・・・資金の動きなど見て作成するため、面倒 → 先代の資金繰り表はこのタイプ
間接法・・・試算表の数字から作成できるため、簡単 → 時間がない方にオススメ

※ 直接法と間接法の違いは、営業キャッシュフローまでの計算の仕方です。


『間接法』
以下が間接法の資金繰り表です。
※ 分かり易くするため、項目数は簡潔にしてあります。

前月繰越                   XXX
Ⅰ.営業キャッシュフロー
   税引前当期純利益    XXX
   減価償却費       XXX
   受取手形増減      XXX
   売掛金増減       XXX
   棚卸資産増減      XXX
   支払手形増減      XXX
   買掛金増減       XXX
   引当金増減       XXX
   その他流動資産増減   XXX
   その他流動負債増減   XXX
   法人税等支払額     XXX
   営業キャッシュフロー(計)  XXX
Ⅱ.投資キャッシュフロー
   固定資産売却      XXX
   固定資産購入      XXX
   投資キャッシュフロー(計)  XXX
フリーキャッシュフロー(Ⅰ+Ⅱ)      XXX
Ⅲ.財務キャッシュフロー
   借入金増加       XXX
   借入金返済       XXX
   財務キャッシュフロー(計)  XXX
事業キャッシュフロー(Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ)    XXX
翌月繰越                    XXX


資金繰り表で、
『注意する点3つ』
① 月々の営業キャッシュフローの最低金額 →  借入返済金額 + 分割返済金額
② 売掛回収・手形回収と棚卸売却の状況  →  これによりキャッシュの動きが大幅に変わる
③ 現預金残高の状況           →  特に預金残高。前月に比べて、減ってるか増えてるか。今後の資金的に大丈夫か。

『資金繰りのリスクヘッジ』
後々の資金ショートを避けるため、予算を立てることが必要です。
1年先までの月々の予算用の試算表を作成します。
その月々の予算用の試算表から月々の予算用の資金繰り表が作成できます。
そうすると、未来の月末の現預金残高が分かり、どの時点で現預金残高がマイナスになるかが分かります。
その前に、銀行借入の準備や売掛回収・棚卸売却など、資金調達の手立てが打てます。

『重要なこと』
ここで頭に入れておくことは、売掛金や受取手形は、「回収ができて初めて利益が生まれる」ということです。
回収できていないときは、まだ利益は生まれていません。
勘違いしないでいただきたいのは、契約して納品してでは、売り上げは立ちますが、利益は生まれません。
「お金で回収」できたときに、利益が生まれます。

営業担当者は、回収までは考えていなく、契約して納品までが自分の仕事と思っていることが多いです。
営業担当者は、回収管理は経理や事務担当者が行なってくれる。または、誰が行なうか知らないケースが多いと思います。
経理や事務担当者も回収管理まで担当することを知らないというケースもあります。
よって、回収管理が誰が行なうか決まっていないことがあり、未回収が発生してそのままになっているケースもあります。

回収管理(顧客ごと)は、しっかりと一覧表で管理し、管理担当者を決めることです。
ベストは、社内システムや会計ソフトなどで共有管理していくことです。

資金繰り表で注意する点3つについて
 資金繰り表で注意する点は3つ以上ありますが、ありすぎると頭に残っていないと思います。
 もしかしたら全て頭に残っていないかもしれません。それでは意味がありません。
 そのため、3つなら頭に残っていると思います。
 ですので、最重要な3つに絞りました。

間接法について
 こちらはあくまでも質問に対しても回答です。
 間接法について、デメリットもあります。

間接法と直接法を比較すると以下のようになります。

『間接法』                       
Ⅰ.営業キャッシュフロー
   税引前当期純利益    XXX
   減価償却費       XXX
   受取手形増減      XXX
   売掛金増減       XXX
   棚卸資産増減      XXX
   支払手形増減      XXX
   買掛金増減       XXX
   引当金増減       XXX
   その他流動資産増減   XXX
   その他流動負債増減   XXX
   法人税等支払額     XXX
   営業キャッシュフロー(計)  XXX

『直接法』
Ⅰ.営業キャッシュフロー

   商品の販売による収入  XXX
   商品の仕入による支出  XXX
   給料の支払いによる支出 XXX
   経費の支払いによる支出 XXX
   法人税等支払額     XXX
   営業キャッシュフロー(計)  XXX


間接法と直接法の主な違いは、営業キャッシュフローの捉え方です。

間接法のデメリットは、試算表から計算するため、現金の流れが細かく把握できません。
対して、直接法の場合は主要な取引ごとの総額を記載するため、現金の流れがより細かく把握できます。

直接法のデメリットは、必要資料が多いため資料集めにかなりの時間を要することです。

間接法と直接法のどちらを用いても、営業キャッシュフローの金額は同じになります。

ですので、細かく現金の流れを把握しなくとも、営業キャッシュフローの状況や売掛・棚卸・買掛の状況などが把握できれば良いと思う社長であれば、間接法をオススメします。
現金の流れを細かく把握したいのであれば、直接法になります。

ここで、銀行の借入時に提出する資金繰り表は、直接法がほとんどです。
それぞれのメリットやデメリットを知った上で、二つの表を賢く活用したいところです。

<ブログ>
https://e-livework.co.jp/blog/1065/


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